マクロ経済学の勉強に参照した本まとめ
備忘録程度に。
学部の初級マクロは話半分にしか聞いていなかったため、特に参考にした本はありませんでした。私がマクロにまともに触れたのは院試の勉強からです。
院試対策
①金谷『演習マクロ経済学(演習進経済学ライブラリ)』
演習問題中心。全くマクロに触れてこなかった段階ではこの本の解説程度でもおなかいっぱいでした。この本も院試までにすべて解き終わらず。前半は院試に出ないのである程度頻出章をピックアップすべきだった。
②二神・堀『マクロ経済学 第2版』
学部上級レベルのマクロの鉄板どころを抑えているらしい。院試には間に合わなかった。M1現在に至るまでじっくりとは読めていない。
M以降
①Bagliano, Bertola Models of Dynamic Macroeconomics.
修士コアで挫折し、レベルを落として独学しました。この本を丁寧にやって初めて先が見えてきた気がします。丁寧に式の導出等をやりつつ精読したので読了まで半年。5章は最悪Skipしてもよいかなと思ったり。Hamiltonianの解説を咀嚼するのに苦戦したが、いまとなっては苦戦してまで理解しておいてよかったと思っている。
Models for Dynamic Macroeconomics (English Edition)
- 作者:Fabio-Cesare Bagliano,Giuseppe Bertola
- 出版社/メーカー: Oxford University Press
- 発売日: 2004/04/08
- メディア: Kindle版
②Romer Advanced Macroeconomics.
Advancedと書いてある割にはコアほどの挫折感がなく頭に入ってくる。現在精読中。これが読めたら少しは勉強したって言えるかなと勝手に思っている。日本語訳は古いのと、頭を抜けていってしまうので精読するときは原著にあたることにしている。
Advanced Macroeconomics (Mcgraw-hill Economics) (English Edition)
- 作者:David Romer
- 出版社/メーカー: McGraw-Hill Higher Education
- 発売日: 2018/02/27
- メディア: Kindle版
③齊藤『新しいマクロ経済学 クラシカルとケインジアンの邂逅』
上記2冊を読むときに、どうしても英語が頭に入ってこないことが何度かあったので、その時の参照用に利用した。内容は似ているので基本的には対応した記述がこの本の中にも一つは出てくるのがよいところ。いつか精読したいと思っている。
④加藤『現代マクロ経済学講義 動学的一般均衡モデル入門』
Ramseyモデルとの初対面の時に日本語文献として利用。個人的にはまえがきの文章が好きだったり、本を通してストーリーがわかりやすかったりで結構好きな本。電車の中で目を通すくらいでもわかった感が出る。
⑤Branchard, Fischer Lectures on Macroeconomics.
2章のRamseyモデル、3章のOLGモデルのみ参照。これは通読用ではない。と筆者もPrefaceに書いている。
Lectures on Macroeconomics (The MIT Press)
- 作者:Olivier Blanchard,Stanley Fischer
- 出版社/メーカー: The MIT Press
- 発売日: 1989/03/21
- メディア: ハードカバー
勉強というか教養という意味で読みたいと思った本
『パースペクティブ』:モデルごとの違いなど学術体系全般についてまとまっているらしい。オタク的な視点では面白く読めそう。
NLASとALLは手元にノートとかを用意しないで読むマクロの本、というイメージ。NLASはモデル・理論寄り、ALLは実社会の現象寄り。