Wooldridge (2019)の新要素を書き留めておく おまけ

Wooldridge Introductory Econometrics については、主に5th（2012）→7th（2019）の間の章構成の変化、各章の中身の変化（第一部、第二部、第三部）を細かくレビューしてきました。

Introductory Econometrics: A Modern Approach

その締めくくりと言ってはなんですが、最後に新しく加えられた例（Examples）、練習問題（Exercises）、実証練習（Computer Exercises）をまとめておきます。せっかく1ページずつ開いて確認したので（暇か！）。

今回は6th→7thで加えられた分を挙げました。これには「6th→7thで増えた分がわかれば6thにあるはずのものがわかるので、手元の5thと比較すれば5th→6thの更新もわかる」という実用上の問題もありますが、どちらかというとHeiss(2016) Using R for Introductory Econometrics. を意識した面が大きいです。

前の記事にも書きましたが、この本はWooldridge 6th準拠で、Rを使って前書を再現していて、しかもオンラインで無料で読めるとても親切な本です。特に、データを使ったExamplesは全て再現されています。

つまり、この本で再現されていないExamplesってどれだ？というのが今回のモチベーションです。

以下がアップデートになります。

追加要素

※Examples: EG、Exercises: EX、Computer Exercises: CEで表しています。

Ch.1 CE:C8

Ch.2 EG:2.14 / EX:13-18 / CE:C11

Ch.3 EG:3.7 / EX:17-18 / CE:C13

Ch.4 EG:4.11 / CE:C13-14

Ch.5 EX:6

Ch.6 EX:11

CH.7 EG:7.13 / EX:12,13 / CE:C17

Ch.8 EX:9

Ch.9 EX:11

Ch.10 なし

Ch.11 なし

Ch.12 EX:8

Ch.13 なし

Ch.14 EX:8 / CE:C16,17

Ch.15 CE:C13

Ch.16 CE:C12

Ch.17 EX:8 / CE:C17

Ch.18 EX:10 / CE:C16

Ch.19 sample34

Appendicesは省略します。問題は増えてます。

例は4つだけ増えてましたね。全体的に序盤をよく改訂しているのでしょうか。